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【ユーザーストーリー】Oshima Pros代表/大島亜季子インタビュー「床材×音楽×ADAM Audio -カーペット輸入販売店が良質な音響空間にこだわる理由」

  • 1 日前
  • 読了時間: 11分

カーペットなど床材の輸入販売を手がけるOshima Pros。同社では、アーティスト・DJによるSpotifyプレイリスト『OP playlist』シリーズの公開や「インテリア×音楽×アート」をコンセプトにしたワークスペース「ambi」を開設するなど、従来の床材輸入販売会社にとどまらない、音楽的な活動も展開しています。


その音楽事業を支えるサウンドシステムとして選ばれたのがADAM Audio。今回はOshima Pros代表の大島亜季子さんに、ADAM Audioがもたらした音楽体験の変化や音響へのこだわり、音楽事業の新たな可能性などについて、話をうかがいました。





──カーペットなど床材の輸入販売事業に音楽やアートの要素を取り入れられていますが、そのきっかけを教えてください。


大島:コロナ禍がきっかけです。当時は外出自粛が求められていたことでライブに行くのもはばかられるような状況でしたし、私たちの事業でもお客様ともつながることがなかなかできない状態でした。


そんな鬱屈した気持ちを変えられないかと考えていた時に、私自身がSpotifyのプレイリストを聴くのがとても好きだったこともあって、好きなアーティストの方に「Oshima Prosに合う音楽はどんなものだと思いますか」と相談して曲を選んでもらったら、この雰囲気を少しでも変えられるのではないかと思ったんです。


実際、カーペットも私たちがとても好きなものを選んでお客様にご提案しているので、CDの貸し借りのような感覚で「これいいですよね」といったやり取りがあるんです。同じようにプレイリストを通じてお客様やアーティストとつながれたら「何か変わるかな、楽しいかな」という気持ちでした。



──そこからOshima ProsがSpotifyで公開している音楽を軸にした『OP playlist』シリーズが始まったわけですね。


大島:そうです。当初は全12回の予定でしたが、気づけばもう5年ほど継続していて、現在も月1回のペースで公開しています。


──これまでに30組以上のDJやアーティストによるプレイリストが公開されていますが、プレイリスト作成をオファーされる際は、どのような基準でDJやアーティストを選ばれているのですか?


大島:基本的には私が好きなDJやアーティストの方にお願いしています。ただ、弊社の社員から「この方はDJとしては派手な選曲をされる方ですが、公開されているプレイリストがとても素晴らしいです」といった推薦を受けて、実際に聴いてみて素晴らしかったのでお願いしたケースもあります。


──5年間も継続されているとのことですが、長く続けていくための秘訣はありますか?


大島:秘訣というほどのものはありません(笑)ただ純粋に自分が楽しくて続けているだけです。

Spotifyにはパーソナライズ機能があるので、アーティストの方に作っていただいたプレイリストに「いいね」をすると、検索時にそのような音楽がどんどん表示されるようになりますそれも楽しみの一つで、今まで聞いていない音楽を知るきっかけになります。

だから、自分の純粋な好みから離れて会社の認知力をあげることばかりを考えるようになったら、自分自身がつまらなくなってしまうと思うんです。そうではなく、楽しみながら誰かとつながることができたらいいなという気持ちでやっているからこそ、ここまで継続できているのかもしれませんね。


──こうした取り組みに対する社内や業界からの反応はいかがでしたか?


大島:基本的に勝手に好きなことをやっている人間なので、社内には「また何か始めているな」という人もいれば、「面白いからいいじゃないか」という人もいて、特に反対されることはありませんでした。一方で、同業者からは「なぜそんなことをやっているの?大丈夫?」という感じで見られていたと思います(笑)。


ただ、そういった取り組みを始めた当初から、私自身もそれが弊社の事業とどうつながっていくかはわかりませんでした。そういう意味ではビジネス的な意図があったというよりは、純粋に音楽ファンとして、音楽シーンとの接点を作ってみたかったという感じですね。でも、継続してきたことで、今では「プレイリストを楽しみに聴いています」というお客様もいらっしゃって、自分が好きでやっていることの魅力が伝わっているという実感がありますね。



──2024年には「インテリア×音楽×アート」をコンセプトにしたワークスペース「ambi」を開設されたとお聞きしています。開設のきっかけを教えていただけますか?


大島:ambiは普段、営業部とマーケティング部のオフィスとして使っている場所なのですが、休日には不定期で音楽イベントも開催しています。開設のきっかけは、弊社の社員数が増えて既存のオフィスが手狭になったことです。それでオフィスの移転を検討している時に、たまたま今のambiが入っているところが空き物件になったので営業部とマーケティング部のオフィスとして借りることにしました。


でも、ただのオフィスではつまらないので、自宅のリビングのように仕事をしながらもリラックスできる環境を目指しました。自宅だと家族がいるし、音楽の趣味も違うので、なかなか自分の好きな音楽だけを落ち着いた環境で聴くというのが難しいんです。そういうこともあって、自分の好きな音楽を心置きなく聴ける空間にしたいと思いました。



──音楽面での取り組みの原動力について、もう少し詳しくお聞きしたいです。大島さんご自身はどんな音楽的ルーツをお持ちなのですか?


大島:大学生の頃からアンビエント音楽が好きでした。その頃にMixmaster MorrisによるThe Irresistible Forceの作品を初めて聴き、衝撃を受けたことを覚えています。それと友人がVJをやっていたアンビエントやヒップホップのイベントにお手伝いのような感じでよく参加していました。


──そうした音楽体験を重ねられる中で、特に印象的だった出来事を教えていただけますか?


大島:印象的な体験は沢山ありますが、2年くらい前のFFKTでのChihei Hatakeyamaさんのライブは本当に素晴らしかったですね。その時は、ガラスの中にいるChiheiさんを見ながら、芝生で寝転がって音楽を聴くというなかなかない体験をさせていただきました。


それと「Camp Off-Tone」という野外アンビエントイベントでの出来事も印象的でした。そのイベントでは、森の中にスピーカーが設置されていて、遊びに来た人が自由に音楽を楽しめる空間が設けられていました。また、一緒に遊びにいった友人たちと体育館の中で寝転がりながら音楽を聴くという体験もすごく楽しかったですね。




── ambiやショールームにADAM Audioのスピーカーを導入されていますが、その経緯を教えていただけますか?


大島:元々、ambiには、知り合いのデザイナーに薦めてもらった別のスピーカーを導入する予定でしたが、計画自体がなくなってしまったんです。ただちょうどその頃、「Camp Off-Tone」で知り合ったKankyō Records店主のH.Takahashiさんが参加されている音楽ユニット「Atoris」にプレイリストの作成をご依頼させていただいていて。そのこともあって、スピーカーのことも相談させていただいた時に「ADAM Audioのスピーカーが良いですよ」とおすすめいただき、導入を決めました。


──現在、導入されているADAM Audio製品を教えてもらえますか?


大島:まず、ショールームに音響補正機能を搭載したAシリーズのミッドフィールドモニタースピーカー「A8H」をペアで設置しています。それとサブウーファーの「Sub10 Mk2」ですね。あと、ambiにも同じサブウーファーとAシリーズのニアフィールドモニタースピーカー「A4V」をペアで設置しています。



最初にambiの音響設計について、ADAM Audioさんから「サブウーファーとスピーカーのペアで十分です」とご提案いただいたのですが、私としてはスピーカーのサイズを考えると、4つないと物足りないのではないかと思っていたんです。それで改めてADAM Audioさんにご相談させていただいたのですが、やはり、最初にご提案いただいたもので十分とのことだったので、その通りに設置していただきました。


実際、弊社のショールームもambiも、集合住宅の一室という環境ですので、当然クラブのような大きな音は出せません。また、お客様がショールームにいらっしゃる時は、基本的にご相談や打ち合わせが目的なので、普段はこの環境で出せる音量の限界まで鳴らすこともほとんどないんですよ。でも、ADAM Audioさんのスピーカーなら、その環境でも十分、迫力のある音で音楽を楽しめますし、お客様からも「良い音ですね」と言っていただいています。



──ADAM Audioのスピーカーのどんなところが気に入っていますか?


大島:ADAM Audioさんのスピーカーは、高音域の抜けが本当に素晴らしいと思います。その素晴らしさについては、昨年リリースされたデスクトップ用モニタースピーカー「D3V」でも実感しました。その発表イベントに参加させていただいたのですが、あの小さなスピーカーから出ているとは信じられないくらい、高音域の音が美しくて本当に驚きました。


それと再生時の音の立ち上がりがとても速い印象がありますし、シンプルで無骨なデザインも気に入っています。


──ちなみに音楽を聴いて楽しむ際、カーペットを敷くことでどのような効果が得られるのでしょうか?


大島:カーペットを敷くことで音の反響がしっかりと抑えられます。弊社のショールームも当初は硬い床材のみでしたが、カーペットを増し張りしてからは反響が抑制され、音の刺々しさが軽減しました。


また、私自身、自宅でもカーペットを敷いた環境で音楽を聴いていますが、硬い床で聴く場合と比べて音の雰囲気がかなり変わります。なので、ご自宅でリラックスしながら音楽を楽しみたい時は、ADAM Audioさんのスピーカーとカーペットをセットでお使いいただくことをおすすめしたいですね。



──ADAM Audioとの出会いのきっかけになったH.TakahashiさんのKankyō Recordsさんとは、協業もされているそうですね。その事例を教えていただけますか。


大島:2024年のFFKTでは、Kankyō Recordsさんと共同で「Kankyō Zone」というアンビエント音楽をリラックスしながら楽しめるリスニング空間を設営させていただきました。


それとKankyō Recordsさんと中目黒にあるアートスペース「光婉」が共同で運営されている「Home Listening Room」というスペースに弊社が取り扱っているカーペットを使っていただいています。


そういった取り組みを見て「普通のカーペット店とは違うことをやろうとしているのが面白そう」と思って、入社してくれた社員もいるんですよ。


──Oshima Prosの音楽面での取り組みは、特にアンビエント音楽との親和性の高さを感じます。今後、それ以外の音楽ジャンルへの展開も考えられますか?


大島:実はアンビエント音楽に限らず、ロックやハウス、テクノなど、いろいろな種類の音楽が好きです。最近は娘に最近のヒップホップを教えてもらいながら聴いてみたりしていますね。


それで言えば、去年Festival de FRUEに遊びに行った時にHappyというバンドが沢山のラグを敷いて演奏しているのを見たのですが、そういったカーペットの使い方も素敵だなと思いました。機会があれば、さまざまなジャンルのアーティストやDJの方と一緒に何かできたらなと思っています。


──そうした幅広い音楽への関心を踏まえて、今後の音楽事業の展望を教えてください。


大島:現在35組の方にプレイリストを作っていただいているので、その中の何組かのアーティストの方に、実際に私たちのカーペットの上で演奏していただける機会を作れたらいいなと思っています。


これに関しては、まだ具体的なアイデアや構想があるというわけではないのですが、これまでにやってきたイベントなどよりも、インテリアを含め、より作り込んだ空間を用意することを考えています。その中で音楽を聴いたり、ダンスしたりできるイベントが実現したら、面白いと思いますね。




──ところで、現在、導入されているADAM Audio製品にはとても満足されているようですが、今後、さらなる導入の予定や要望はありますか?


大島:現在、弊社ショールーム上階のオフィスには、別のメーカーさんのスピーカーを設置していますが、その入れ替えを検討しています。まだ具体的なモデルは決まっていませんが、ショールームと同じような音響環境を作れたらと思っています。あと、事業とは別に自宅用に「D3V」を導入したいです。


そして、理想を言えば、Bluetooth接続ができるADAM Audioのポータブルスピーカーがあれば、すごくありがたいです。そういった持ち運びができるものであれば、より日常の様々な場面で高音質なADAM Audioの音を楽しめると思うので、ぜひリリースしてほしいですね。



──最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします。


大島:音質の悪いスピーカーで音楽を聴くより、良い音質のスピーカーで聴いた方が、スッとその音楽に没入できる気がします。普段、仕事をしているとストレスを感じることもあると思いますが、例えば、昼休みに好きな曲を素晴らしい音質のスピーカーで聴けば、一瞬で幸せな気持ちになれます。日常生活を豊かにするという意味で、こういった体験をしてほしいですね。


また、カーペットに関しても、若い方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、音楽と同じように実は色々な種類があってとても面白いものなんです。私たちとしては、音楽面での活動を通じて、そのことを知っていただくきっかけを作れたらと思っています。


Interviewer:Jun Fukunaga

Photographer:comuramai




大島亜季子

1987年創業のカーペット専門商社 Oshima Prosの代表。欧州を中心としたカーペットを日本の空間に提案。FFKTやSai Sei Seiなどの音楽イベントにも関わるほか、アンビエントミュージックのアーティスト3組を起用した「Carpet & Sound」をYouTubeで公開。

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